「着物が好きで、夏は能登上布を着ていた母。
でも母の死後、遺されたのは大量の着物。
全部処分したいけど、母の思い出がしみついていると思うとなかなか捨てられません。
でも着物は場所をとるし・・・いったいどうすればいいの?」
お持ちの能登上布、この際全部売りませんか?
着物は捨てたらゼロ円ですが、売れば1枚数万円に。
お母様の思いを踏みにじることなく、家をスッキリさせることができます。
でも売り方を間違えると価値はゼロ。
この記事では「能登上布を高く売る方法」を大公開!
「読む」のと「読まない」のとでは、その後の人生、変わりますよ。
目次
能登上布とは?
能登上布は、石川県中能登町や羽咋市に伝わる麻織物。
歴史が非常に古く、作られたのは神代の時代。
崇徳天皇の皇女が中能登付近に滞在した際、野生の真麻で糸を製作。
地域の女性に機織りを教えたことが、始まりと言われています。
ちなみに能登の麻糸は、古くから高品質と評判。
平安時代には、当時の税金・租庸調の「調」として麻糸を生産。
鎌倉時代には、東大寺に麻糸を収めたという記録も残っています。
とはいえ「能登上布」という名称が生まれるのは明治に入ってから。
品質の良い能登の麻糸は、江戸時代初めまで近江上布の材料に使われていました。
その後、能登で織物を作る機運が盛り上がり、能登縮が誕生。
明治40年には、ついに皇太子殿下の献上品に選ばれ、評判は全国区に。
能登上布という名がつき、人気に火がつきます。
その後、織物工房も次第に増え、石川県にとってなくてはならない存在に。
1960年、能登上布は石川県指定無形文化財になります。
能登上布の特徴
能登上布の生地を表す言葉、それは「蝉の羽」。
どこまでも薄くて軽く、ひんやりとした質感なので、ジメジメした日本の夏にピッタリです。
また堅牢なのも、大きな魅力。
「一生着られるほど丈夫」と言われ、祖母・母・娘と能登上布を引き継ぐ人も多いんです。
また能登上布の特徴といえば、精緻な絣模様。
矢絣、黒蚊絣、サビ蚊絣、亀甲、ダイヤ柄、麻の葉、井桁などバリエーション豊富な絣模様が、日本人の心をくすぐります。
なぜ、これほど多様な絣模様ができるのでしょうか。
実は能登は、独自の染色技法を次々と確立。
板締め・櫛押し捺染・ロール捺染・型紙捺染といった様々な「絣染め技法」を産み、多彩な絣模様を見事に織り上げています。
これだけ柄が豊富なら、能登上布がタンスいっぱいになるのも当然ですね。
能登上布の着物買取の相場は?
では気になる買取価格を見てみましょう。
能登上布の買取価格は2万円~4万円前後。
越後上布や宮古上布等と比べると、やや低めです。
でも能登上布の買取価格は、今後跳ね上がる可能性大。
理由は2020年の東京五輪。
能登上布は紺と白の絣柄が、いかにも日本らしいので、「欲しい!」という人が急増してるんです。
ところが現在、能登上布の織元は山崎麻織物工房と能登上布会館の2つだけ。
需要に供給が追い付かない状況なので、希少価値がグングン上がっています。
よって能登上布を売るなら、今がチャンス。
5万円~10万円で売れる可能性が濃厚です。
能登上布の着物、高く買い取ってもらえる種類とは?
能登上布はもともと高級品。
そのなかでも、特に高く買い取ってもらえる着物があります。
能登上布の中で、高く売れるのはどんな着物なのでしょうか。
証紙がついているもの。
能登上布は、証紙がついているものが高く売れます。
その証紙とは「石川県指定無形文化財 本麻手織 能登上布」という文字と「工房名」が書かれたもの。
証紙がついていると、正真正銘の能登上布とわかるため、高く売れます。
絣の柄が細かいもの。ただし例外も。
能登上布は繊細な絣模様が魅力。
蚊絣や亀甲は、パッと見た時に無地に見えるぐらい細かいものが高く売れます。
たとえば亀甲なら、「一反の布幅に並ぶ亀甲の数」が多いほど高価。
100亀甲や120亀甲のものが、高値で売れます。
さらに160亀甲ともなると、滅多にないので買取価格がグーンとアップします。
しかし場合によっては、柄が大きいほど高値なことも。
「櫛押し捺染」の着物の場合、絣柄が大きいものには木型が使われています。
実は今、木型の生産はストップ。
木型を用いた着物は珍しいので、高く売れるんです。
一般に、能登上布は「柄が細かいもの」が高価格。
ただ「染色法によっては大柄のものが高くなる」と、覚えておきましょう。
サイズが大きいもの(特に男性もの)。
能登上布は「普段使い」の着物なので、なるべく多くの人がサッと着られるものが高く売れます。
よって、ミニサイズだと価値は下落。
サイズが大きい着物ほど、着られる人が多いため、高く買い取ってもらえます。
また能登上布は色味が渋いので、男性に非常に人気があります。
男性用となると、ますますサイズ重視に。
多くの男性が着られる「大サイズのもの」ほど高く売れます。
能登上布の着物を高く買い取ってもらうコツとは?
「能登上布って、上布のなかでも買取価格が安いのね・・・。何だか悔しいなぁ。高く買い取ってもらえる方法、何かない?」
お答えしましょう。
高く買い取ってもらえる方法、「あります」。
この記事どおりに売れば、越後上布や宮古上布に負けない高値で売ることができますよ。
証紙を必ずつける。
能登上布を売る際には、必ず証紙をつけましょう。
証紙は着物の血統書。
あるとないとでは、買取価格は数万円違ってきます。
・作られた工房がわかる証紙(「製織者 山崎仁一」などと書かれたもの)
・「石川県の指定無形文化財」と記された証紙
この2つがついていれば高値確実です。
シミ・シワ・汚れを取っておく。
着物は保存状態が良いほど、高く売れます。
能登上布を売ろうと決めたら、着物専門のクリーニング店できれいにしてもらいましょう。
「悉皆屋」という看板を掲げているお店もおすすめ。
着物の手入れに熟達しているため、未使用と見紛うほどきれいにしてくれます。
特に能登上布はシワができやすいので、プロにシワをとってもらうと、印象がグッと良くなりますよ。
春~初夏の間に売る。
能登上布は夏に着るので、「春~初夏の間に売る」のがポイント。
最も需要が盛り上がる時期に売ると、買取業者も「よし来た!」とばかりに高値をつけてくれます。
能登上布は「これから暑くなる時期」に売りましょう。
着物専門の買取業者に売る。
能登上布を高く売る最大のポイント、それは「着物専門の買取業者に売ること」です。
「高く売れる種類」でおわかりのように、能登上布は「高値ポイント」が細かいです。
たとえば染色方法によって買取価格が変わるなんて、着物によほど詳しくないとわかりませんよね。
能登上布を売るなら絶対、着物専門の買取業者に。
間違っても、総合リサイクルショップなどに売ってはいけません。
能登上布は薄くて軽いので、「質より重量」のリサイクルショップでは途轍もない安値になります。
重量ではなく「質」で判断する、着物専門業者に売りましょう。
テレビCMでもおなじみの着物買取業者は「着物買取バイセル」
当サイトで一番人気がある着物の買取業者は「着物買取バイセル」になります。
木村佳乃さん出演のテレビCMでもお馴染みなのでご存知の方も多いと思いますが、おすすめの点は以下のになります。
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着物買取バイセルの口コミはこちらになります。
⇒損してる?バイセルの着物買取で悪い評判や悪い口コミを解説
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さいごに
紺と白の絣模様、涼しい着心地・・・能登上布は日本の知恵と品格がつまった着物です。
よって東京五輪に向けて、世界中の人に売れる可能性が高いです。
自宅で眠っている能登上布、売るなら今が最大のチャンスですよ。