「不要な読谷山花織の着物があるんだけど売るといくらくらいするんだろう?」
何て疑問はありませんか?
着ることがなくなった着物、親から譲り受けた着物など着物が不要になることがありますよね。
今回は着物の中でも読谷山花織について解説したいと思います。
手放すか迷っている人は買い取り額を参考に検討することをおすすめします。
それではどうぞ。
目次
読谷山花織とは?
読谷山花織(よみたんざんはなおり・正確には「ゆんたんざはなうい」)は、沖縄の代表的な織物。
主に沖縄県中頭群読谷村で作られています。
起源は15世紀初めごろ。
当時、琉球王国は大貿易時代を迎え、南方文化を取り入れるように。
なかでも、中国の紋織り技術に強い影響を受け、独自の文化に昇華させたのが「読谷山花織」と言われています。
読谷山花織はその後、琉球王朝の御用布に指定され、貴族しか着られないものになっていきます。
ところがそこに落とし穴が。
明治時代の廃藩置県により、読谷山花織を着ることが許される貴族階級がなくなり、着る人が激減。
大正~昭和とどんどん読谷山花織は衰退し、沖縄戦争後1945~1950年頃には全く見られなくなります。
読谷山花織は次第に人々の記憶からも消えていき、「幻の花織」となってしまうのです。
しかし当時の読谷村の村長が「読谷山花織の復活」を願い、染色家・与那嶺貞に相談。
見事、息を吹き返すのです。。
その後、読谷山花織は愛好者を広げ、「読谷山花織事業協同組合」という組織に発展。
1975年には沖縄県指定無形文化財、1976年には経済産業大臣指定伝統的工芸品に認定。
現在は「幻」だったことが嘘のように、全国区の人気を得ています。
読谷山花織の特徴
読谷山花織は、絹糸や綿糸を使った紋織物。
紋織物とは中国からシルクロードを渡り、世界に広がった織物技法。
フランスならジャガード織り、日本なら読谷山花織といったところです。
紋織物とは、「染め」ではなく「織り」で模様を描き出す織物。
読谷山花織は、まず糸を福木や車輪梅、琉球藍などの天然染料で染色。
その後、経糸を浮かせる用具で「織り」を開始。
経方向か緯方向に色糸を使い、模様を浮き上がらせます。
(これを「経浮花織」「緯浮花織」といいます。)
その他、手で色糸を縫いとるように模様をつける「手花織」という技法もあります。
読谷山花織の模様は、とってもモダン。
色糸を幾何学的に並べることで、さまざまな絵を表現するデジタルチックな柄となっています。
そんなシャープな柄ですが、こめた思いは実に人間らしいもの。
五円玉のような模様は「銭花(ジンバナ)」といい、金運アップ。
扇型の「扇花(オージバナ)」は子孫繁栄。
放射状の「風車花(カジマヤーバナ)」は、長寿を願うものです。
読谷山花織の模様には、琉球の歴史と、人々の永遠の願いが織り込まれているんです。
ちなみに読谷山花織は、とても丈夫。
糸を何度も染めてから織るので、幾重にもコーティングされた糸がギュッとつながっている状態に。
読谷山花織は、「美」と「強さ」を兼ね備えた織物なんです。
読谷山花織の着物買取の相場は?
読谷山花織の買取価格は、比較的高め。
だいたい、新品販売価格の10分の1程度で売れます。
45万円で買った着物なら、45,000円ぐらいで売れることになります。
読谷山花織の買取価格の平均は、およそ50,000円~60,000円程度と言われています。
着物買取はかなりシビアで、「何十万も出して買ったのに、買取価格は数千円」なんてこともしばしばです。
そのなかで、読谷山花織は常に「数万円レベル」をキープ。
読谷山花織は生産量が少ないため、買取価格が高いんです。
読谷山花織の着物、高く買い取ってもらえる種類とは?
希少価値が高く、買取価格も高い読谷山花織。
そのなかでも、特に高く売れるのはどんな着物なのでしょうか。
与那嶺貞の作品。
読谷山花織で最も高く売れるのは、何と言っても与那嶺貞氏の作品。
読谷山花織復活の立役者で、人間国宝なので非常に高く売れます。
ただ、与那嶺氏の作品はかなり古いため、保存状態によって価格に幅が出る場合が。
きれいに保存された与那嶺貞作品なら、数十万円で売れる可能性も大です。
証紙がついているもの。
読谷山花織は、証紙がついていると高く売れます。
証紙の数は4つ。
・「経済産業大臣指定伝統工芸品 読谷山花織 読谷山花織事業協同組合」という文字と、「絹100%草木染」という文字の入った組合証紙。
・「織物検査済之証」
・「伝統証紙」
・「沖縄県証紙」
これらの証紙がついていると、「本物」と認められ高く買い取ってもらえます。
誰にでも受け入れられる「色」のもの。
読谷山花織は可愛い花柄が人気。
それだけに「悪目立ち」が怖いため、色は渋めのものが好まれます。
辛子色や紺ベースのものなど、誰にでも受け入れられる色の着物が、高く売れます。
丈の長いもの。
どんな着物でもそうですが、サイズの小さい着物は「業者のウケ」が悪いです。
小さいと、買ってくれる人が少ないですからね。
読谷山花織も同様、ツンツルテンになりそうな着物は買取価格も低め。
丈が長めなものほど高く買い取ってもらえます。
読谷山花織の着物を高く買い取ってもらうコツとは?
かつて絶滅の危機に瀕した読谷山花織。
今もどこかで読谷山花織を求めている人がいると思うと、気持ちの良い取引をしたいですよね。
読谷山花織を高く買い取ってもらうには、どんなことを心がければよいのでしょうか。
伝統証紙を必ずつける。
読谷山花織にはいくつか証紙がついていますが、なかでも効力を発揮するのが「伝統証紙」。
「経済産業大臣指定伝統的工芸品」であることを示す証紙です。
中古の着物を買う人は、「産地の証明」よりも「国の証明」に重きを置きます。
少しでも高く売るなら、国が認めた証明「伝統証紙」をつけることがマストです。
保存に気を配る。
読谷山花織は普段使いの着物なので、汚れ・シミが発生しがち。
特に辛子色など人気色にかぎって、汚れが目立つという皮肉な状況に陥ります。
読谷山花織は日頃から、保存に充分注意を。
何回か着たら、傷み・汚れが目立たないうちに専門業者にクリーニングしてもらいましょう。
着物に詳しい買取業者を選ぶ。
読谷山花織は、着物によほど詳しい業者でないと価値がわかりません。
よって、総合リサイクルショップなどに売るのはもってのほかです。
読谷山花織を売る際には、着物の知識が豊富な「着物専門買取業者」に依頼しましょう。
テレビCMでもおなじみの着物買取業者は「着物買取バイセル」
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さいごに
歴史の流れに翻弄され、ドラマチックな道を歩んできた読谷山花織。
「売るのはちょっともったいない」なんて思うかもしれませんが、専門の業者さんなら大丈夫。
あなたの大切な読谷山花織を、適正価格で買い取ってくれますよ。