「母が亡くなり、実家を片付けてたら大量の丹波布が。
柳宗悦に影響されて、ずいぶん買い込んでいたっけ。
もう誰も着ないから処分したいんだけど、どうすればいいの?」
その気持ち、よ~くわかります。
丹波布は「通」に愛される着物なので、ハマる人多数。
母親が他界した後、大量の丹波布の処分に困る人って本当に多いんです。
でも「捨てる」のは絶対NG!
丹波布は非常に価値ある着物なので、売れば思わぬ臨時収入が入ります。
でも売り方を間違えると二束三文に。
ぜひ、この記事のとおりに売ってみてください。
処分に困っていた丹波布が、宝の山に化けますよ。
目次
丹波布とは?
丹波布の故郷は兵庫県・丹波市。
幕末~明治にかけ、「しまぬき」や「佐治木綿」の名で盛んに織られていましたが、産業革命の余波で衰退。
「手紡ぎ・手織り」が自慢の丹波布は、機械織機の登場で姿を消してしまいます。
しかし昭和に入ってから、息を吹き返すことに。
兵庫の綿屋に嫁いだ足立康子が、「天保六年の縞帳」で「しまぬき」の美しさに開眼。
丹波布復興に人生を捧げ、見事復活させます。
丹波布に魅せられたのは、彼女だけではありません。
美の巨人・柳宗悦もそのひとり。
柳氏は京の朝市で、ある布に目を引かれることに。
それが「丹波で織られた綿布」とわかり、ますます丹波布復興の動きが高まります。
ちなみに「しまぬき」「佐治木綿」を「丹波布」と名づけたのは、誰あろう柳宗悦さんなんですよ。
美意識の高い「通人」を魅了しつづける丹波布。
1957年には、文化庁より「国指定選択無形文化財」に指定。
1993年には、兵庫県の「県指定伝統的工芸品」に指定されています。
丹波布の特徴
丹波布の主な特徴は2つ。
「ざっくりと重厚感のある手触り」と「ハイセンスな色合い」です。
「重厚な手触り」を産むのは、独特な織り方。
丹波布は綿織物とは言うものの、絹も使用。
屑繭からつまみ出した「つまみ糸」を緯糸に織り込み、生地に変化を与えています。
さらに丹波布は、昔から「手紡ぎ・手織り」を貫く織物。
人間が時間をかけて織っているため、機械織にはない「不均一な魅力」があります。
丹波布の「ざっくりとした重厚感」は、「綿と絹が両方織り込まれていること」と「人間の手が作っていること」から生まれているんです。
さらに丹波布は、色・柄がとにかくクール。
ベージュの地色に、藍や緑が見事に交差。
トラッドで上品なチェック柄は、英国の高級ブランド「バーバリー」を思わせます。
柄は洋風ですが、丹波布の色は全て、日本の自然の産物。
栗やヤマモモなどを使い、懐かしい色に染め上げます。
「地元の自然」と「職人の技能」、そして「昔ながらの技法」。
丹波布が、柳宗悦や白洲正子ら「目利き」を唸らせるのは、そんな「丹波の心意気」が生地に込められているからです。
丹波布の着物買取の相場は?
では、丹波布の買取価格に入りましょう。
丹波布の買取価格は、織物のなかで最高レベル。
平均価格は5万円~6万円。
ものによっては10万円~20万円以上で買い取ってもらえます。
なぜ丹波布が高く売れるのかというと、全て手作りだから。
丹波布は「手紡ぎ・手織り」の要件を備えていないと、丹波布とはいえません。
一般に着物は、人の手がとおったものほど高値。
手紡ぎ・手織りにこだわりつづける丹波布は、他の着物より高く売れます。
丹波布が高く売れる理由は、もう1つ。
技術を伝承する職人が、非常に少ないことです。
丹波布は織物のなかでも特に希少性が高いため、売れば軽く数万円の値がつきます。
丹波布の着物、高く買い取ってもらえる種類とは?
非常に高値で売れる丹波布。
そのなかでも高く売れる丹波布には、ある条件があります。
さて、どんな着物が高く売れるのでしょうか。
有名作家のもの。
丹波布で高く売れるのは、有名作家の着物です。
特に高値で売れるのは、足立康子と福永世紀子の作品。
足立康子は丹波布復興の立役者。
作品はどれも歴史があり、希少価値が高いので20万円以上の値がつきます。
福永世紀子の作品も、これまた高価格。
29歳で織物の道に進み、人間国宝・細見華岳氏に師事。
その後、丹波布に魅了され、今や押しも押されもせぬ人気作家となっています。
福永世紀子の作品の買取価格は、着物全体のなかでもトップクラス。
30万円以上の値がつくことも少なくありません。
証紙がついているもの。
丹波布は、証紙がついていると高く売れます。
特に重要なのが「丹波布技術保存会技術者協会」による証紙。
協会の名に加え、証紙に「文部省選定 無形文化財 丹波布しまぬき」などと書かれていれば高く売れます。
また製法や染料、工房の名のついた証紙も重要。
「手紡ぎ・草木染め・手織り 〇〇工房」「植物染料 粟 藍 絹つまみ糸」などと書かれた証紙がついていると、生産元がわかり信用度アップ。
買取価格も上がります。
さらに有名作家の名の入った証紙もあると、価格はジャンプアップします。
保存状態が良いもの。
デニムのような丹波布は「丈夫さ」が魅力。
購入する側も「なるべくすたれていないもの・丈夫で長く着られるもの」を求めます。
よって丹波布のなかでも保存状態が良く、擦れ・ほつれなどがないものが高く売れます。
サイズが比較的大きいもの。
丹波布は基本的に日常着。
なるべく多くの人が、すぐに着られるものが人気です。
よって、丹波布は「サイズ大きめ」が高価格。
サイズで言うとMサイズ以上。
丈なら「身丈160~170cm、裄69cm」程度のものなら、比較的高値で売れます。
丹波布の着物を高く買い取ってもらうコツとは?
丹波布は売り方を間違えると大打撃。
買取価格が10万円以上違ってきます。
ではどうすれば、高く買い取ってもらえるのでしょうか。
「手紡ぎ・手織り」とわかる証紙をつける。
丹波布は「手作り」であることが最大の魅力。
よって機械織りの疑いを少しでも持たれると、高く買い取ってもらえません。
高く売るには「手紡ぎ・手織り」という文言の入った証紙をつけることが必須です。
ホコリをはらっておく。
丹波布は生地がざっくりしているため、布目の隙間にホコリがつまりやすいです。
ホコリがつまっていると古びた印象を与えますし、鮮やかな格子柄もくすんで見えます。
当然、買取価格も安くなることに・・・。
丹波布を売る際には、着物専門のクリーングに出すか、着物用のブラシでホコリをはらっておきましょう。
着物専門の買取業者に売る。
丹波布は「通人」が好む着物。
逆に言うと、素人には魅力がわかりにくい着物です。
総合リサイクルショップなどに売ってしまうと、業者に着物の知識がないため、「500円」なんて値がつけられる危険があります。
もともと丹波布は高く売れるはずのもの。
着物専門の買取業者に頼めば、5万円以上で売れることが多いです。
総合リサイクルショップと着物専門買取業者・・・どちらに売ればよいかはおわかりですよね?
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さいごに
見た目はカジュアルなのに、意外なほど高く売れる丹波布。
「どうせ安物だろう」と思い、廃棄したり、総合リサイクルショップにポンと売ったりする人がとても多いんです。
でもそれは、札束をドブに捨てるようなもの。
着物専門の買取業者に売り、あなただけは損をしないようにしてくださいね。