「タンスを開けたら、母の本場黄八丈がギッシリ。
でも最近地震が多くて、タンスが重いと毎日不安。
いつ倒れてくるかと思うと、夜も眠れません。
着物を全部処分したいけど、どうしたらいい?」
災害大国日本では、着物ギチギチのタンスは恐怖の存在。
お持ちの本場黄八丈、この際売ってみませんか?
ただし売るには、ちょっとしたコツが必要。
この記事で「高く売るコツ」を知れば、お部屋スッキリ、お金ドッサリと一石二鳥ですよ。
目次
本場黄八丈とは?
本場黄八丈は、東京都八丈島の絹織物。
そう聞くと、「八丈島産の織物だから本場黄八丈というのね」と思いますよね。
ところが真相は、その逆。
「八丈」とは絹織物の単位で「1疋(2反)の長さ」を表します。
室町時代、島は献上品として、八丈の白い絹を納めていました。
江戸時代に入ると、八丈絹は黄色に染められ、年貢として納められるように。
黄色は「不浄除けの色」と言われ、大名はもちろん町民からも人気を集めます。
江戸中期以降は、茶や黒で染める技法が確立され、縞や格子柄も登場。
黄色の八丈の絹織物は評判を呼び、産地の島は「八丈島」と名づけられました。
ちなみに本居宣長は「八丈という島の名はかの八丈絹より出ずるらむかし」と書き残しています。
本場黄八丈は美しさと技術が評価され、1977年、経済産業大臣が伝統的工芸品に指定。
今も昔も、八丈島の経済を担う存在となっています。
本場黄八丈の特徴
本場黄八丈の特徴は、シンプルで渋みのある色合い。
使われる色は、黄・樺色(茶)・黒の3色のみ。
黒を主としたものは「黒黄八丈」、樺色が主のものは「鳶黄八丈」と呼ばれています。
3色しか使われていない理由は、全て天然染料だから。
コブナ、タブノキ、シイなど、過酷な八丈島の気候に耐えられる植物でしか、染めることができないからです。
さらに本場黄八丈は、色落ちを防ぐ工夫も自然一色。
ツバキやサカキの灰汁や、八丈島の泥で媒染し、色落ちのない鮮やかな着物に仕上げています。
本場黄八丈の色持ちの良さは全国屈指。
「孫の代まで色あせない」と言われるほどです。
また本場黄八丈の魅力は、いろんな場面で着られること。
習い事や、歌舞伎鑑賞等のお出かけ、訪問着として着ることもできます。
カジュアルな色味なのに、ちょっと改まった場でも着られるのは絹織物ならでは。
絹の光沢が高級感を醸し出すので、プチフォーマルな場でも失礼になりません。
カジュアルにも、おめかしにも着られる本場黄八丈。
織物のなかでは稀有な存在です。
本場黄八丈の着物買取の相場は?
では気になる買取価格を見てみましょう。
本場黄八丈は、買取価格がかなり高め。
平均価格は7万円~8万円で、10万円を超えるものも珍しくありません。
高値の理由は、まず伝統的工芸品の指定を受けていること。
さらに本場黄八丈は、材料選びから製作工程まで大変な手間がかかった織物。
染料は、八丈島の気候で生き延びられる植物しか使われていませんし、色止め作業や織る工程も精緻を極めます。
よって本場黄八丈の買取価格は、着物界トップクラスの高値です。
本場黄八丈の着物、高く買い取ってもらえる種類とは?
高額で売れる本場黄八丈。
そのなかでも、特に「高く売れる着物」というものが存在します。
なかには中古なのに、50万円以上の値がつくものも・・・。
ではいったい、どんな本場黄八丈が高く売れるのでしょうか。
人気作家の作品。
本場黄八丈は、人気作家の着物だと非常に高値がつきます。
代表的な作家は、山下八百子さん。
1986年、東京都指定無形文化財工芸技術保持者に認定。
2002年には、名誉都民表彰を受けるなど輝かしい功績を誇ります。
そんな山下さんの作品ですから、買取価格は飛びぬけて高額。
買取価格は50万円以上と言われています。
また伝統工芸士・西條吉広氏の作品も高値で売れます。
黄八丈めゆ工房のもの。
本場黄八丈の製造元は2つ。
1つは黄八丈織物協同組合で、もう1つは「黄八丈めゆ工房」です。
めゆ工房は、本場黄八丈の名家・山下家が代々継いでいる工房。
人気作家が所属しているだけでなく、生産数が少ないため買取価格が高くなります。
証紙がついたもの。
本場黄八丈は、国に認められた伝統的工芸品。
高級なだけに、品質を証明する「証紙」がついたものが高く売れます。
「黄八丈織物協同組合」の証紙や「黄八丈めゆ工房」と書かれた証紙、さらに伝統的工芸品を表す「伝統証紙」がついていれば高額で売れます。
黒黄八丈の着物。
本場黄八丈のなかでも、黒がメインの黒黄八丈は高く売れます。
なぜなら黒黄八丈は人気があるわりに、売ってくれる人が少ないからです。
黒黄八丈は泥染めのため、糸が若干もろいと言われています。
よって「売ろう」と思った時には劣化が目立ち、売却せず処分してしまう人が多いんです。
もし黒黄八丈を持っていたら、早いうちに売却を!
人気があるわりに売る人は少ないので、きれいなうちに売ると高値がつきます。
縦縞のもの。
本場黄八丈は格子や縞模様などがありますが、縦縞のものが比較的高く売れます。
縦縞はシャープな印象で、セミフォーマルの場でも着やすいので人気があるんです。
よって縦縞模様なら、高く売れる可能性大です。
サイズが大きいもの。
本場黄八丈は汎用性が高いため、「なるべく多くの人がサッと着られること」が高値の条件。
ミニサイズだと着られる人が限られるため、どうしても買取価格は安くなります。
女性なら、身丈160cm以上のものが高く売れます。
【5】本場黄八丈の着物を高く買い取ってもらうコツとは?
ではいよいよ、あなたの本場黄八丈を「1円でも高く売るコツ」をお伝えします。
「もっと高く売れたのに!」と後悔することにならないよう、じっくり読み、しっかり実践しましょう。
証紙をつける。
高く売るには、証紙をつけるのが必須。
売る際には、次の証紙をつけて査定に出しましょう。
・伝統証紙(「伝」の字と「日の丸」がデザインされた証紙)
・「黄八丈織物協同組合」または「黄八丈めゆ工房」による「本場黄八丈」の証紙
・作家名が書かれた証紙。
有名作家の物でない場合、作家名の証紙はないかもしれません。
でも「本場黄八丈」とわかる証紙さえついていれば、高値がつくので諦めないように!
着物をキレイにしてから売る。
本場黄八丈は絹織物なので、自宅での洗濯不可。
売る前に、着物専門のクリーニングや悉皆屋さんでシミや汚れが取ってもらいましょう。
なお、未着用の場合は、そのままの状態でなるべく早く売りましょう。
買ったままの状態であるほど高く売れます。
着物専門の買取業者に売る。
本場黄八丈は高級品なので、必ず着物専門の買取業者に売りましょう。
「オークションの方が高く売れそう」と思うかもしれませんが、入札がなければ収入ゼロ。
また繊細な絹織物なので、梱包や送付が大変です。
一方、総合リサイクルショップでは着物の知識がないため、本場黄八丈の価値を正確に査定できません。
売る際には、着物に詳しい専門業者に依頼しましょう。
テレビCMでもおなじみの着物買取業者は「着物買取バイセル」
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さいごに
本場黄八丈は、織物のなかでも特に高く売れます。
でも売り方を間違えると、せっかくの本場黄八丈もゴミ同然に。
「高く売るコツ」を実践すれば、売ったお金で海外旅行にも行けますよ。