「初めて長襦袢をたたむんだけどたたみ方はどうしたらいいの?」
「長襦袢をちゃんと畳んでおかないとまずいの?」
「長襦袢をたたむの大変なんでしょ?」
なんてあなたは考えていませんか?
長襦袢もちゃんと畳んでおかないとしわになってしまいます。
いざ使用する時にしわになっていたら困りますよね。
「でも長襦袢たたむのってめんどくさいんじゃないの?」
と疑問に思われている方もいるかもしれません。
でもコツを覚えれば初めての人でも簡単に畳むことができます。
今回は、初めての人でも分かりやすい様に画像と動画で長襦袢のたたみ方について解説したいと思います。
是非、ご覧ください。
長襦袢はやっぱりたたまないとダメ?袖たたみではNG?
長襦袢といえば着物の下に着るものなので多少シワが入っていても大丈夫!なんて思っていませんか?
着物に隠れているようで実は目につく場所からチラリと見え隠れする長襦袢は着物の影の立役者と言っても過言ではありません。
衿から見えるのも長襦袢ですし袖口からもチラリと見えることもあります。
さすがに裾からは見えませんがそれでもチラリとのぞく長襦袢がしわくちゃだととてもだらしない女性に見えてしまいます。
特に衿の美しさは着物の醍醐味とも言える部分ですので、長襦袢と言えどキレイにたたんでおきましょう。
袖たたみはすぐにたためない場合の応急処置としては使えますが、長期間袖たたみにすると衿の部分の形がキレイに決まらなくなるためおすすめできません。
長襦袢は着物とはたたみ方が違うのでややこしく感じるかもしれませんが、以前にたたんだ際の線が必ずついているのでその線に従いながらたたんでいくとうまくたためます。
まずは気負わずに気軽にトライしてみましょう!
長襦袢を脱いでからたたむまで
長襦袢は着物の下に着るものなので、着物よりも汗が付着しやすくなっています。
着物を脱いだら衿の中に入っている衿芯を取り出し、縫ってある場合は糸を取り除いてから着用時の汗を飛ばすためにも風通しの良い日陰で半日~1日は着物ハンガーに吊るしておきましょう。
また、着用時に長襦袢の衿の部分(半衿)にファンデーションが付着したりして汚れが気になる場合は衿の部分の布(半衿)を糸を丁寧に切って外し、手洗いまたはクリーニングに出しましょう。
汗をかく季節なら長襦袢自体をクリーニングに出すこともおすすめです。
それ以外の季節であれば半衿のみ外してお手入れしておくことで、衿の黄ばみやカビを防ぐことができます。
長襦袢をたたむ際は広い場所で、手をキレイに洗ってからたたみましょう。
また、床やフローリングの上でたたまなくてはいけない場合は衣装敷などを活用するとこれからたたむ長襦袢を汚しません。
長襦袢のたたみ方と手順
① 広い場所で長襦袢をしっかりと広げ、左見頃を上にして画像のように左から右へ流します。
※向かって左側が衿になるように広げます。
長襦袢によっては衿を中に折り込む場合もありますが、基本的には長襦袢についている折れ線にしたがってください。
②右側の脇線を長襦袢の中心に向かって折ります。
その際以前にたたんであった際の折れ線に従って折るようにしてください。
※赤線が脇線になります。
③袖口を脇線の内側1センチくらいの場所に折り下げます。
④ 左側も同じようにたたみます。
⑤振袖の長襦袢の場合は袖の下線で一度折り、そこから半分に折ります。
その際、手を手刀のように使って半分に折るようにするとキレイにたためます。
※振袖の長襦袢は袖の下線(画像赤線)で一度折ります。
振袖以外の長襦袢の場合は袖下までで一度折り、そこから再度半分に折ります。(三つ折りにする要領です)
⑥ここまでたためたらタトウ紙に包んで出来上がりです。
参考にこちらの動画もどうぞ。
長襦袢をたたむ時のコツと注意点
長襦袢は素材によってたたみやすさが違い、ポリエステル素材はハリがあるためたたみやすく、正絹素材は着物に比べて歪みやすいためたたみにくく感じます。
正絹の長襦袢をたたむ時は布目に合わせて手のひらでしわを伸ばし、前身頃と後ろ身頃、袖の表と裏をしっかり合っていることを確認しながらたたむとキレイに収まります。
たたんだ長襦袢の保管方法は?
たたんだ長襦袢をタトウ紙に包んだら通気性の良い和ダンスや桐たんすに収納しましょう。
着物類を収納したたんすは風通しの良い場所に置き、直射日光が当たらないようにしてください。
着物と同様、プラスチック製の収納ケースは通気性が悪すぎるため着物類の保管には不向きです。
防虫剤は生地に触れることで変色の可能性が高くなるので、できるだけ直接生地には触れないよう注意して入れましょう。
さいごに
いかがでしたか?
長襦袢のたたみ方は着物とは違いますが、ある程度の手順を理解していればあとは折れ線にしたがってたたむだけなので、決して難しいものではありません。
きちんと覚えて次に着る時にシワシワで着られない、なんてことのないようにしておきましょう。
着物を着るならお手入れやたたみ方の知識もつけるようにしておきたいものですね。
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