着物のお手入れ

着物のお手入れ方法って何したらいい?頻度は?ブラシを使うの?

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「着物のお手入れってどうしたらいいの?」

そういう疑問はありませんか?

着物と洋服とでは、お手入れ方法も異なります。
着物の場合は、洋服のように頻繁に洗うことは出来ないので、その分その都度のお手入れが大変重要になってきます。
この作業を怠っていると、次にその着物を着ようとした時に、とても着られるような状態ではなくなってしまうこともあり得ます。
大事な着物を長く使うためにも、適切なお手入れ方法を知っておきましょう。
というわけで、今回は、自分でも出来る着物のお手入れ方法も交えて、着物のお手入れ方法についてご紹介していきます。

着物のお手入れの頻度はどれぐらい?

普段、洋服を洗濯機で丸洗いすることに慣れてしまっていると、着物も着た後にすぐに洗いたくなってしまうこともあるかもしれません。
しかし、着物は洗わないのが基本です。
これは、頻繁に洗うことで生地が傷むことを防ぐためです。
ですので、大きな汚れや目立ったシミがなく、部分的な汚れが取れているのであればクリーニングに出す必要は特にはないのです。
しかし、洗わなくて良いからといって、ずっとそのままにしておいて良いというわけではありません。

年に1度の虫干し

着物のお手入れの中で最も重要なのが虫干しです。
虫干しとは、着物が最も嫌う湿気から着物を守る効果を期待するために行われるものです。
良く晴れた日に、着物を着物ハンガーやハンガーなどに掛けて、風通しの良く直射日光が当たらない場所に吊るして干します。
この時、着物を干して湿気を取り除くだけではなく、着物を保管している場所も開放して湿気を取り除くことが重要だとされます。
着物をしっかりと乾燥させることで、着物の持ちを良くする効果が得られるので、虫干しは最低年に1回はやった方が良いとされています。
出来るのであれば、季節の変わり目に虫干しをするのが望ましいです。
因みに虫干しに最適な時期は、空気が良く乾燥して晴れの日も多い7月から8月の間、または12月から1月の間だとされています。

汚れやシミのチェックは頻繁に

着物のお手入れをするタイミングは、着物を脱いだ後です。
洋服の場合は、脱いだら脱ぎっ放しにしておいても左程問題はありませんが、着物の場合は、脱いで脱ぎっ放しにしておいては大変なことになってしまいます。
着物を脱いでまずやることは、着物、および帯をハンガーなどに掛けて干すという作業になります。
干すことで、汗や湿気が取り除かれるだけではなく、シワも伸びるので、着物を干すというのはとても大事な作業になります。
ハンガーに着物を掛ける際に、着物に汚れがあるかどうかの確認作業も怠らないようにしましょう。
汗ジミ、埃、泥水の跳ね上げ、食べこぼしなどの汚れをそのままにしておくとシミになってしまい、場合によっては取れなくなってしまうこともありますので、十分注意してください。

着物のカビ発生を食い止めるのに有効な手段は?

大事な着物にカビが生えてしまったら、目も当てられません。
そんな事態にならないようにするためには、やはり普段からしっかり着物のお手入れをするしかありません。
カビは、ジメジメしているところに発生するので、着物にカビを発生させないようにするためには、着物をしっかり乾かせば良いということになります。
特に脱ぎたての着物は汗でジメッとしているので、着物用のハンガーなどに着物を掛けて、しっかり干すことが重要になってきます。
着物の湿気具合があまりにもひどい場合は、着物を丸1日以上干した上で、クリーニングに出して汗取りをしてもらいましょう。
帯も一緒に干すのを忘れないで下さい。
着物を脱いだら、すぐに畳んで仕舞うというのだけは絶対にやめましょう。カビ発生の原因になります。

着物の汚れ落としにブラシは有効?

着物に埃が付いてしまった時には、着物用のブラシを使って埃を取り除いてあげるようにしましょう。
洋服用のブラシは、着物の生地を傷めかねないので、絶対に使わないようにして下さい。
また、裾についてしまった泥を落とすのにも着物のブラシが役立ちます。
但し、泥を十分に乾燥させたのちにブラシで泥を落とすようにして下さいね。

油が着物に!こんな時はどうする?

食事中にうっかりソースを着物に付けてしまった時、化粧品で襟元を汚してしまった時は、なるべく早く汚れを落とすように心掛けたいものです。
しかし、外出中だったり、すぐには家に帰れないということも多々あります。
そうした時にも慌てないで、しっかりシミに対処できるようにしておきましょう。

大活躍のベンジン

油汚れ、皮脂の汚れ、化粧品の汚れには、ベンジンが一番です。
白いガーゼにたっぷりとベンジンを含ませ、シミの部分を上から叩くようにして落とします。
この時、絶対に擦ったり拭いたりしないようにしましょう。
生地の繊維が傷んでしまいます。
もし半襟がかなり汚れてしまっているようであれば、着物から外して洗うようにしましょう。
汗ジミにもベンジンは効きますが、汗がしっかりと乾いた後でベンジンを付けるようにして下さい。
油汚れがあまりにも大きなものである場合は、クリーニングに出してシミ抜きしてもらうのが望ましいです。

外出先で着物が油で汚れてしまった時の対処方法

食事中にうっかり油を着物に付けてしまったという経験がある方は少なくないでしょう。
洋服であれば、そこに出されているおしぼりでシミを拭うことが出来ますが、着物の場合はそういうわけにはいきません。
というのも、おしぼりには薬品が含まれている可能性があり、その薬品と着物の生地が反応して変色や変質を招く恐れがあるからなのです。
ついついおしぼりに手が伸びがちですが、着物に付いた汚れを拭う時はおしぼりは使わないでください。
外出する際に、ベンジンを浸したガーゼを持っておくと安心かもしれません。

シワシワの着物はどうする?

長時間の正座や長時間椅子に座ったりすることで、着物の後ろ側にシワが出来てしまうことがあります。
そのシワ、そのままにしておいてはいけません。
シワも汚れ同様、そのままにした状態で収納してしまうと、余計シワシワになってしまいます。
ですので、収納する前にしっかりとシワも伸ばす必要があるのです。

干して直す

シワを伸ばすと聞くと、アイロンを掛けなくてはいけないのかと思われる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、着物は基本的にアイロン掛けは必要ないのです。
吊るすだけでシワが伸びてなくなるのです。

アイロンをかけて直す

そうはいっても、くっきりはっきりシワが付いてしまったものに関しては、アイロンの力を借りたほうが良いです。
着物や帯にアイロンを掛ける際には、必ず当て布をし、直接着物の生地にアイロンが当たらないようにします。
また、着物の生地の方向とは全く関係ないところでアイロンを掛けてしまうと、生地に歪みが生じるので気を付けて下さい。
アイロン掛けが終わった着物を収納する際には、シワがなるべくつかない状態で収納出来るよう工夫しましょう。

原因不明の汚れには手を出さないでいるのが正解?クリーニングに出すべき?

着物を脱いだ後、自分では全く気付いていなかった汚れを発見することもあります。
しかし、その汚れの原因となったものが分からないのであれば、無理に自分で汚れを落とす必要はありません。
汚れの成分によって、対処の仕方も変わってくるので、そこはプロにお任せしてクリーニングに出すのが無難です。
下手に自分で手を出して、着物を変色させてしまったとなっては大変です。

クリーニングを利用するのはどんな時

では、どんな時にクリーニングを利用するのが良いかというと、大きな汚れやシミが見つかった時、そして原因不明のシミや汚れが見つかった時、いつも以上に汗をかいてしまった時などになります。
また、それ以外では、自分がとても大切にしている着物を着た時やフォーマルな着物を着た時には、自分でお手入れをするよりも、プロの方にお願いして綺麗にしてもらうのが無難です。

さいごに

いかがでしたでしょうか。
意外と着物のお手入れ方法は細かいのですが、普段からきちっとお手入れを怠らずにやっていれば、特に問題ありません。
もし、自分では処理しきれないようなシミや汚れに遭遇した場合は、無理をしないでプロに任せるようにしましょう。
それが、着物を長く使えるようにするポイントでもあるのです。

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