着物の知識

着物を包むたとう紙とは?使い方はどうするの?薄紙は捨てる?

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着物を購入すると必ず、ちょっと張りのある、たとう紙と呼ばれる紙が付いてきますね。
このたとう紙ってどうしていますか?
そのまま使用していますか?
それとも捨てていますか?
今回は意外と知られていないたとう紙の使い方についてご説明します。

着物を包むたとう紙とは?

たとう紙とは、着物や帯を包む紙のことを指して言います。
「畳紙」、「多当紙」などと書かれ、「たとうし」や「たとうがみ」と読まれます。
ちなみに、関西のほうでは「文庫紙」と呼ばれることが多いです。
和紙素材で出来ているため、ちょっと張りがあるのが特徴です。

たとう紙が着物の保管に用いられる理由

たとう紙は、和紙で出来ているため通気性に優れ、除湿効果も期待できることから、湿気に弱い着物の保管に非常に適しています。
汚れ防止にもなります。
こうしたことから、店頭で着物を購入した際には、このたとう紙に着物が包まれてくるのです。

たとう紙のメリット

たとう紙を着物の保管に用いるのには理由があります。
たとう紙が用いられるメリットとしては、カビ発生の防止になること、シワにならないこと、そして経済的であるということが挙げられます。
先にも述べたように、たとう紙は和紙素材であるため、通気性ならびに吸湿性に優れており、カビ防止効果が期待されるのです。
また、たとう紙は布のようにごわつかないので、着物を平らに保管するのに適しており、シワもつきにくくなります。
そして、何よりも嬉しいのは、たとう紙はほぼタダで手に入るということです。
着物を購入すれば自動的にたとう紙が付いてくるので、それを再利用する形で使用すれば、たとう紙にかかるお金が浮き、経済的です。

たとう紙のデメリット

しかし、たとう紙も万能紙ではありません。
デメリットもあります。
たとう紙のデメリットには、着物を湿気から完全に守ることは出来ないこと、虫が付きやすいことなどがあります。
たとう紙は確かに吸湿性に優れていますが、許容範囲以上の湿気には対処しきれません。
そのため、着物が湿気に当たってしまうこともあります。
また、たとう紙には糊が使用されているものが多く、この糊に虫が寄り付き、虫食いの原因となることがあります。

知らないと困る!たとう紙の正しい使い方

たとう紙はただ使っていれば良いというものでもありません。
たとう紙にも適切な使い方や知っておかねばならない事柄があります。
正しいたとう紙の使い方を知り、着物の保管に役立てましょう。

たとう紙には期限がある

たとう紙は、着物を購入した時に付いてくるものをそのまま使用し続けることが多いものなのですが、実はそのたとう紙にも期限があるのです。
たとう紙の期限は約2年になります。
意外と短いです。
昔は、着物が頻繁に着られていたこと、換気の良い住環境であったこともあり、たとう紙の期限は10年とも20年とも言われていました。
しかし、今の住環境を考えると長くても2年が限度だとされています。
さて、そのたとう紙の期限ですが、2年以内でも替えなくてはいけないものもあります。
例えば、たとう紙に黄色染みや箪笥染みが出ているものは、もちろんNGです!
すぐに新しいものと交換してください。
さもないと、大切な着物に染みが移ってしまいます。
また、たとう紙が購入当初よりも膨張していたり、柔らかくなっているものもNGです。
たとう紙が柔らかくなったり、膨張したりする原因は、湿気によるものです。
湿気を吸収し過ぎたたとう紙は膨張してしまう傾向にあります。
膨張しているたとう紙は、それ以上湿気を吸収することは出来ず、通気性も悪くなっているので、たとう紙としての役目が果たせていません。
下手をすれば、大事な着物にも湿気が入り込んでいる可能性も大いにあります。
こうしたたとう紙に包んでいた着物は、天日干ししてしっかり湿気を取ってあげるようにしてください。
たとし紙を新しくしても、着物自体に湿気分が含まれていては全く意味がありません。

たとう紙の選び方と扱い方。薄紙はどうするの?

たとう紙を使用する上で、いくつかルールがあります。
まず、たとう紙に付いてくる薄紙及び厚紙は捨てます。
薄紙には糊が使用されているため、虫が繁殖しやすいです。
また、厚紙は湿気を含みやすいので、着物の保管には適しません。
たとう紙についてくる薄紙を大事に扱い、着物をしっかりそれに包めて保管している人はかなりいらっしゃるようです。
しかし、それは虫を誘導している危険行為ですので、すぐにやめましょう!
また、窓付きたとう紙を使用する際には、窓枠部分のフィルムは外します。
これは、フィルムと紙を接着している糊部分に虫がよりつくからという理由と、防虫剤の影響でフィルムが溶けることもあるからという理由からです。
フィルムが溶けて大事な着物に付着してしまっては、目も当てられませんので、必ずフィルムは外してください。

たとう紙にも天日干しが必要?

吸湿性に優れ、カビ予防にもなるたとう紙は、使用方法さえ守れば、着物を保管する時のとても良い道具になります。
せっかくならば、長く使いたいものですよね。
たとう紙を長く使う最も有効な方法は、着物と一緒に天日干しさせるというものです。
これによって、それまで吸収してしまった湿気を発散することが出来るのです。
天日干しさせたたとう紙は、それからまた2年間ほど使用できるようになります。
つまり、小まめにたとう紙を天日干しすることで、とても長く一つのたとう紙を使用できるようになるのです。

たとう紙に着物は何枚入れていいものなの?

「たとう紙には着物を何枚入れても良いの?」という質問をよく見かけますが、たとう紙に包んで良い着物は1枚だけです。
1つのたとう紙に1つの着物ないしは帯を包んで保管します。
何枚も重ねてたとう紙に包むと、しっかりと除湿出来ず、また、たたみジワもばっちり付いてしまいます。

たとう紙にもサイズがあるので注意

たとう紙には着物用、長襦袢用、帯用のサイズのものがあります。
サイズに合わせて使用するようにしましょう。
羽織をたとう紙に包む場合は、着物用または長襦袢用のたとう紙を用いれば良いです。

虫が付きやすい着物の素材を扱う時は要注意

たとう紙に入れた着物を箪笥などに収納する際には、絹の着物とウールの着物を一緒にしないように気を付けてください。
ウールの着物は大変虫が付きやすく、ウールに付いた虫がそのまま絹の着物に移動して虫食い被害を拡散させる可能性があります。
仮にたとう紙で隔てていても、虫は自由に移動できますので、関係ありません。
ですので、着物をたとう紙に包んていても、この二種類の着物は極力遠ざけて保管するようにしましょう。

さいごに

いかがでしたしょうか。
正しいたとう紙の機能を理解し、正しい使い方をすることで、着物の保管をしっかりとすることが出来ます。
ちなみに、たとうだけでも湿気予防やカビ予防にはなりますが、たとう紙に包んだ着物を桐箪笥にしまうことで、その効果はさらに上がります。
もし、ご自宅に桐箪笥があるならば、乾燥剤を入れた桐箪笥の中でたとう紙に包んだ着物を保管するようにしましょう。
桐箪笥がない場合でも乾燥剤を共にたとう紙で包んだ着物を保管するようにしてください。
そうすることで、着物の持ちが格段に良くなりますよ!

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